業界初、HUBTEXのセンサー式通路進入アシスタント
棚や商品を傷つけずに狭小通路倉庫へ正確に進入
保管容量の最大化と狭い通路の両立:HUBTEXの電動マルチダイレクショナルサイドローダーは、狭小通路倉庫での使用により、倉庫スペースを最大限に活用することが可能です。しかし、このような倉庫レイアウトでは、オペレーターがいくつかの課題に直面します。その一つが、狭い通路への正確な進入です。HUBTEXは、長尺物の搬送における衝突のリスクを軽減し、より安全な作業を実現するため、業界初のセンサー式通路進入アシスタントを開発しました。この新しいアシスタンスシステムは、すべてのPhoeniXシリーズに搭載可能です。
倉庫容量の最適化のため、電動マルチダイレクショナルサイドローダーは狭小通路倉庫で多く使用されています。多くの場合、車両のガイドローラーと棚支柱のガイドレールによって走行を制御しますが、車両と棚の間の安全距離はわずか100mmです。そのため、通路入口はスムーズな進入を可能にするために、漏斗型(トリチ型)または丸みを帯びた形状に設計されます。 進入口の長さは搬送する最大荷の長さに合わせて設定され、特に長尺物を扱う場合には長い進入口が必要になります。これにより、通路間の切り替えスペースも広く確保しなければなりません。 このような状況下で、長尺物を搭載した状態での正確な通路進入は、オペレーターにとって非常に難しい課題となります。わずかなズレでも、車両や棚を損傷する恐れがあり、特に車両の反対側から通路に進入する場合は、死角が多くなり、進入口の正確な位置をとらえるのが困難になります。 HUBTEXの新たに開発されたセンサー式通路進入アシスタントは、こうした課題を解決し、オペレーターの負担を軽減するとともに、より安全で効率的な作業を実現します。
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走行時の危険な状況でも安心のサポート
このシステムは、2D LiDARセンサー(レーザースキャナー)の生データをもとに動作します。センサーは進入口の形状を検知し、車両と通路の中央線との相対位置を測定します。 「これらの情報をもとに、アシスタンスシステムはフォークリフトを通路の正面中央に、かつ通路の方向と平行に自動で整列させます。これにより、車両は衝突することなく通路に進入できます。オペレーターは車両周辺の監視に集中し、状況に応じた安全な速度での走行が可能になります」と、HUBTEXのプロクーリストであり開発プロジェクト責任者のミヒャエル・レービッヒは説明します。このシステムは2つのバリエーションで提供されています。単独で機能するスタンドアローン型とHUBTEXのモバイル型人的接触防止装置に追加するアドオン型です。大きなメリットとして、すでに人的接触防止装置が搭載されている車両であれば、同じセンサーを通路進入支援にも活用できる点が挙げられます。これにより、新たなハードウェアを追加せず、コストを抑えて導入できます。
この特許取得済みのアシスタンスシステムにより、棚設備や車両の機械的ガイド部品への損傷が防止されます。 また、積載された長尺物と既存保管物との接触や衝突も回避できます。 さらに、今後の倉庫レイアウトや設計の自由度も向上します。進入口のトリチ(漏斗)形状は、従来ほど大きく・頑丈に設計する必要がなくなり、ラック設計や導入コストの削減にもつながります。