SFXモジュールシステム:HUBTEXが開発した3種類のプラットフォームトランスポーター
25トン、40トン、65トン対応の無人搬送車(FTS)
低コスト、コンパクト、自走式:HUBTEXはSF-Xシリーズとして、25t、40t、65t対応の新しいプラットフォームトランスポーターを開発しました。この自走式のコンパクトな車両は、屋内外の両方で使用可能で、大型かつ重量のある荷物の搬送に適した広い荷台を備えています。この低コストなトランスポーターは、モジュール構造によりさまざまなステアリングシステムやプラットフォームリフトを組み込むことができます。これにより、AGV(無人搬送車)としての拡張も実現できます。
特殊搬送機器の最先端のメーカーであるHUBTEXの製品ラインアップには、2021年7月より新たにSFX-25(25t対応)、SFX-40(40t対応)およびSFX-65(65t対応)の3モデルが加わりました。共通プラットフォームによる部品の標準化と、AGV機能への拡張性により、このシリーズは多様なニーズに柔軟に対応可能です。主な使用分野としては、自動車業界および航空業界における構内の重量物搬送、特に金属産業のバリューチェーン全体──鋳造、流通、加工(例えば機械加工)まで、幅広い工程での活用が想定されています。
新開発のプラットフォーム運搬車で、お客様の社内重量物輸送をより安全かつ効率的に。
手頃な価格でコンパクトかつ自走式のプラットフォーム運搬車をお探しでしたら、HUBTEXが柔軟なソリューションをご提供します。モジュール構造により、さまざまなご要望や用途に対応可能です。ぜひお気軽にお問い合わせください。
どんな路面にも対応する設計
すべてのプラットフォーム運搬車の核心となるのが、走行装置とそれに連動するステアリングシステムです。標準仕様の前軸1軸ステアリング角では最大70度のステアリングが可能です。また、全3車種には、切り返し動作を減らしたい用途向けにマルチダイレクショナルステアリングシステムも選択可能です。小さい旋回半径により、狭い生産現場や倉庫内でも運搬車の占有スペースをさらに削減できます。新型操舵システムのもう一つの利点は、車両内部のスペース効率が高いことです。そのため、これまでのHUBTEX製油圧操舵モデルよりもコンパクトな設計が実現可能となりました。たとえば、新型SF-Xはプラットフォーム高さを最小910mmまで抑えています。
さらに重要な効果として、電動駆動の効率向上によりエネルギー消費が大幅に削減されています。耐荷重40トンまでの2車種は2軸構成で設計されており、耐荷重65トンクラスでは3軸または4軸モデルが用意されています。路面環境への柔軟な対応も重視されています。そのためHUBTEXでは、標準のポリウレタンタイヤに加えて、3つのSF-Xシリーズ(25、40、65)全てに柔らかいエラスティックタイヤも用意しています。これにより工場敷地内の舗装路すべてを走行でき、屋内外を問わず使用可能です。さらに、ラッキングシュー(車輪保持部)と駆動アームが路面の凹凸を吸収し、均一な走行高さを保ちます。これにより、路面条件が悪くても安全かつ確実に資材を運搬できます。


個別対応を可能にするモジュラー構造
新しいプラットフォームトランスポーターは高いモジュール性を持ち、多様な用途に柔軟に対応できます。新型SF-Xのフレームは前軸部、後軸部、中央部の3つの固定エリアに分割されており、各モジュールの接続部分で長さや幅の調整が可能です。これにより、運搬する内容に応じたオーダーメイドの車両設計が実現します。
ホイールサポートや回転式駆動アームなどの既製モジュールは、車両全体の統一された基準を保証します。また、オプションの昇降機能はシリンダーまたはプラットフォーム全体での昇降が選べます。油圧・電動コンポーネント用のパワーボックスは、すべてのSF-Xシリーズに共通で使用可能です。
さらに、モジュール型の電動プレートは、必要に応じてPhoenixのAGVシリーズの自動搬送機能へも柔軟に拡張できます。標準化されたモジュールの事前製作により、組立時間が短縮され、納期の短縮にも貢献しています。
標準的な操作はケーブルまたは無線リモコンで簡単に行えます。さらに、HUBTEXの自動化システムに対応した各種機能もSF-Xシリーズに統合可能です。長距離輸送が必要な場合は、運転席キャビンの追加も検討できます