航空機メンテナンス用作業プラットフォームをMRO Europe 2025で発表
電動・全方向移動・安全性:
新型作業プラットフォームをHUBTEXが発表
ロンドンで開催されるMRO Europe 2025(10月15日〜16日)にて、HUBTEXは航空機の整備・組立向けに新型の電動EPLプラットフォームを発表します。この作業・組立プラットフォームは全方向に動ける多軸走行システムを搭載し、作業スタッフと工具を航空機の必要な位置に正確に配置できます。さらに、アシストシステムにより高い衝突防止性能も備えています。航空機製造の需要が高まる中で、効率的な作業を支える欠かせないツールとなっています。

航空機メンテナンスでの多目的作業プラットフォームの使用には、特別な要件が求められます。狭い場所でも柔軟に位置調整ができ、さまざまな航空機タイプに安全にアクセスできることが必要です。プラットフォームの設計は、翼の上面や尾部といった飛行機のあらゆる箇所にアクセスできるようにする必要があります。同時に、翼、胴体、エンジンなどのデリケートな部分を傷つけないよう、効果的な保護機能も不可欠です。操作者にとっては、プラットフォームが扱いやすく、信頼性の高いアクセスおよび転落防止機能を備えていることが重要です。
まさにこうした要求に応えるのが、HUBTEXの作業用プラットフォームです。全方向に移動可能なマルチウェイ操舵システムにより、航空機への正確な位置取りが可能で、長時間の切り返し操作は不要です。
「HUBTEXが他のメーカーと異なる点は、標準的なプラットフォームを超えたソリューションを提供できることです。」と、HUBTEXの製品管理責任者マイケル・レービッヒは語ります。 「EPLタイプのプラットフォームソリューションは、航空機メンテナンスのニーズにぴったりと合わせてカスタマイズ可能です。多様な衝突防止システムを統合できるため、狭いスペースでも精密な作業ができ、デリケートな部品を傷つけるリスクを避けられます。」
個別カスタマイズの柔軟性と最新の安全機能
ベースはシザースリフト(はさみ上げ式)システムを搭載した車両です。これには、翼の上面へのアクセス用にテレスコープ式のプラットフォームを追加することも可能です。あるいは、非常に低いプラットフォームの高さが必要な場合には、リフトマストによる昇降も選択できます。
EPLシリーズは、多様な作業内容に合わせて最適にカスタマイズできる多くのオプションを備えています。作業高さは4.5メートルから17.5メートルまで対応し、最大積載重量は250キログラムから2000キログラムです。これにより、複数の作業者が工具を携えて、安全かつ快適に作業することができます。操作方法は、運転席からの操作、またはリモコンによる遠隔操作のいずれかを選択できます。高い柔軟性を保つために、従来の鉛蓄電池に加え、オンボード充電器付きのリチウムイオン電池の選択できるようになっています。


EPLプラットフォームの大きな特徴の一つが、充実した衝突防止機能です。HUBTEXは、用途に応じて超音波センサー、ライダー、360度カメラなどさまざまなセンサーを組み込み、周囲の状況を検知して作業者に警告するとともに、自動ブレーキ機能や高さ制限機能を備え、デリケートな部品との衝突を防止します。さらに、荷重監視システムや振動低減システムにより、安定した作業環境を実現しています。
MRO Europe 2025(10月15日~16日、ロンドン)では、HUBTEXがEPLプラットフォームを初めて国際的な専門家向けに公開します。ブース番号4048にて、来場者は間近で最新技術を体験できます。