Hubtex サイドローダー
狭い通路での長尺物の運搬に

サイドローダーは、長尺物の運搬には欠かせない存在と言えます。このサイドローダータイプのフォークリフトは、長い貨物を横から受け入れて狭い通路に移動できる点で従来のフォークリフトに比べて圧倒的な優位性を発揮します。横から荷物を積み込み・運搬するため、同じ面積でより多くの通路を確保でき、結果的により多くの保管容量を生み出すことができます。一方、従来のフォークリフトは、長い荷物を運搬する際、荷物を前方から運ぶため、棚の列は荷物の長さに対応してより広くなければなりません。サイドローダー使用する場合、長尺物に正面からアプローチする必要はありません。そのためサイドローダーは、木板、金属インゴット、パイプといった運搬に最適です。サイドローダーは倉庫に多くのメリットをもたらすことは間違いありません。
どのマルチダイレクショナルサイドローダーがご要望に最適でしょうか?
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サイドローダーのバリエーション比較
サイドローダーで作業をより効率的に
コスト、スペース、時間を節約
最適なサイドローダーの選択は、使用用途と行う作業内容によって異なります。すべての車両は、いずれも特定の用途に合わせて設計されています。HUBTEXでは、車両のラインナップをマルチダイレクション(多方向)ステアリング付きサイドローダーと4方向ステアリング付きサイドローダーに分類しています。
それでも、従来の単軸ステアリング式サイドステアリングフォークリフトも依然としてその存在価値があります。マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダー、4方向ステアリング付きサイドローダー、および従来型の2方向サイドローダー、これらの用語を把握するのは難しいと感じるかもしれません。これらのうちどれがお客様のニーズに適したフォークリフトであるかは、様々な要因によって異なります。屋内外使用、走行路面の状態、求められる機能性は、数ある選択基準のうちのほんの一例にすぎません。
従来型のサイドローダー:
屋外での使用に最適

従来型のサイドローダーは屋外での使用に最も適しています。車両には4つの車輪が装備されています。このサイドローダーは4輪で構成されており、2つの軸を介してペアで接続されています。ステアリングは前輪を介して行われ、後輪が駆動を担当します。車両は前後方向への移動が可能です。従来型のサイドローダーは、その大径タイヤと長いホイールアームによって、悪路での輸送用に適しています。
このフォークリフトは旋回半径が大きめですが、その分、長距離をより速く移動することができます。これは、最高速度がおよそ時速20kmと比較的高いためです。サイドローダーのリフト高は約6mです。このタイプは主にディーゼルエンジンで稼働しますが、近年では電動タイプの割合も増加しています。多方向走行が可能なマルチダイレクショナルサイドローダ4方向サイドローダーの普及により、HUBTEXではこの従来型のサイドローダーは現在製造されていません。
お客様に最適なサイドローダーフォークリフトのメリットをご紹介します。
4方向またはマルチダイレクショナルステアリングを備えたサイドローダーについてご不明な点がございますか?ご相談は無料で承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。当社の専門スタッフが丁寧にご案内します。
マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダー
屋内でも使用できる万能な車両

マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダーは、主に屋内での使用、および屋内外使用の併用に適しています。このタイプでは、すべての車輪が独立して機能するため、移動方向を自由に選択できます。このサイドローダーは、前進、後退、横向き移動、回転、さらには斜め移動も何の問題ありません。さらに、これらの異なる動作を連続して滑らかに行うことも可能です。小径タイヤ、小さな回転半径、低いホイールアーム高によって、非常に低いラックも含め、倉庫スペース全体に対応できます。これは、マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダーが最も低い棚から積み荷を取り出す場合の、持ち上げ量を大幅に削減できます。ただし同時に、リフト高が非常に高い10mを超えるラックの積み荷を取り扱うことも可能です。
これらすべての利点は、スペースに限りがあり、ラックとラックの間隔が非常に狭い倉庫での使用を可能にします。さらに、このタイプでは多様なカスタマイズが可能となっています。通路ガイドシステムでは、サイドローダーを通路内でシステム側からガイドすることができます。対人事故防止機能は、対応するカスタマイズされた支援システムによって提供可能です。さらに、キャビンもそれぞれの用途に合わせて調整することができます。また、路面の状態が良ければ、弾性タイヤを使用することで、屋内と屋外両方でのご使用いただけます。加えて、車両の自動化もオプションとして可能となっています。。
当社の電動マルチダイレクショナルサイドローダーが特別な理由とは?
4方向ステアリング付きサイドローダー
屋外と屋内両方での使用が可能な多用途のオールラウンダー
4方向ステアリング付きサイドローダーは、屋内外併用の使用を想定して設計されており、特に屋外でその強みを発揮します。通常、フォークリフトは三輪設計となっており、2つの小さなロードホイールと、中央に配置されたより大きなドライブホイールを備えています。車輪はフレームに個別に組み込まれ、駆動されるため、車両は非常に機動性が高い設計となっています。サイドローダーは、前進、後退、横方向への移動、および回転が可能です。中間的な長さのホイールアームとミディアムサイズの弾性タイヤによって悪路にも対応します。さらに、サイドローダーは、回転半径が小さく、限られたスペースでも使用できます。
4方向ステアリング付きサイドローダーの短いフレーム長によってパレットの取り扱いも可能です。このサイドローダーは、7.5mのリフト高に対応します。これらの車両の駆動方式はディーゼルまたはガスで、屋外と屋内の併用が主な使用パターンとなっています。これらの特徴により、このサイドローダーは3つのタイプの中で最も汎用性の高い設計となっています。例えば、ある日は従来型のフォークリフトとして屋内でパレット用、また別日には屋外で長尺物として、といった使用方法です。
どのマルチダイレクショナルサイドローダーがお客様に最適でしょうか?
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サイドローダーの使用
実際の応用例
サイドローダーは、主な移動方向に合わせた、通常は耐候性の屋外キャビン、側面に取り付けられたマスト押し出し機構とリフト構造、そして高い積載プラットフォームを備えています。最大積載重量やリフト高といった主要な機能に加え、タイヤは適用分野において非常に重要です。
側面からの積み荷の取り出しは、マストの押し出し動作によって行われ、通常は、マストが両端のダンパーまで移動し上下2つのシリンダーが交差することにより可能となります。その際、マストは積み荷に向かって押し出されます。プラットフォームを傾けることにより、サイドローダーのシャーシは、積み荷を持ち上げて固定するための最適な位置へと移動します。

サイドローダーの主要な構成要素:
- 悪路での走行と高速走行、および比較的高いフレーム高さに対応する大径タイヤ
- フレーム内の床下に設置されたモーターにより、ノイズを最小限に抑えつつ、重量配分を改善
- 通常、プラットフォームが傾斜していてもマストは殆ど傾斜していないので、素早く簡単な積み荷の取り上げと安全な輸送を実現
- 運転席の位置は主運転方向に設定され、積み荷と横並び向きになります
他のサイドフォークリフトタイプとは異なり、このサイドローダーには通常プラットフォーム傾斜機能があります。プラットフォーム側に組み込まれ、相互に対応するシリンダーは、路面の凹凸を常に補正し、輸送中の積み荷を安全・安定を保ちます。シャーシの傾斜により、車両は積み荷のピックアップや固定に最適な位置へと移動します。
従来型のサイドフォークリフトは主に製材所などの屋外で使用されますが、マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダーと4方向ステアリング付きサイドローダーの使用分野は明確には定義することはできません。用途は多岐にわたっています。以下に、当社がメーカーとしてお客様の問題を解決することができた2つの実例をご紹介します。
マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダー
屋内用途で時間とスペースを最大限に活用
マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダーは、パイプ、ボード、ロッド以外の物も輸送できます。この例では、サイドローダーは効率的かつ省スペースで保管を行うためにスライド式ラックシステムに導入活用されています。実際、これらの組み合わせにより、風力タービン、道路および鉄道交通、造船用コンポーネントを取り扱う名高いロジスティクス企業が、必要な倉庫スペースを半分に削減することに成功しました。さらに、倉庫内の走行ルートの最適化によって、商品を積み上げ取り出しにかかる時間を大幅に短縮することも実現しています。マルチダイレクショナルステアリング機能がサイドローダーの機動性と汎用性を可能にしました。
しかし、追加設備がなくても、多方向ステアリング付きサイドローダーは、大幅なコストの削減と更なる投資を実現化します。サイドローダーへの切り替えは、新たに倉庫を建設することなく、倉庫スペースの拡大を実現します。マルチダイレクショナルステアリング付きサイドローダーは、倉庫スペースの最適化、時間とスペースの節約には欠かせない存在と言えます。

4方向ステアリング付きサイドローダー
燃料消費と排出量を減らし、同時にパフォーマンスを向上

トラックへの積み下ろし時、狭い通路、またはブロック型倉庫では、屋内か屋外かを問わず、4方向ステアリング付きサイドローダーが活躍します。サイドローダーは商品の積み替えにも活用されており、ほぼすべての路面状態に対応します。揺れの心配は無用、急ブレーキも4方向サイドローダーにとっては問題ありません。商品は安全かつ省エネルギーに貢献して目的地へ届きます。
様々な運転モードによって HUBTEX 4方向ステアリング付きサイドローダー DQ 45-X である会社は平均燃料消費量を6Lから4.8Lに減らすのに成功しました。4方向サイドローダーの自動速度調整機能は、油圧システムに必要とするエネルギー量のみを正確に供給します。さらに、特殊なエンジン技術を採用し、排気ガスや騒音も低減し、屋内での使用を可能にしました。この例となった車両は、排出基準 EPA Tier 4 finalおよびEUROステージ5 に準拠し、さらに先代モデルと比較して排出量を30%削減しました。これは、パイプ、鉄鋼、パレット、ボードなどあらゆる貨物を効率よく輸送できることを意味します。